2023 年振り返り

2023-12-31 13:58:07

森林たくみ塾

激動の一年も無事に終わりそうです。

高山に越してきて、森林たくみ塾に通い始めてから年末までずっと走り続けました。

想像していたよりもかなりしんどかったというのが正直な感想です。

ほぼ週 6 で実習や講座がある上に、休日も家のことをしたり、課題をこなしたりと忙しく過ごしていました。

ざっくり振り返っていきます。

実習

実習はいつまで経っても慣れるという感覚はつかず、常に緊張感がありました。

一度やった工程だから大丈夫だろうくらいのノリで作業していても、以前とは違う点を指摘されたり、別のところが気になったりとより速く、精度良くこなすことが求められました。

最近は機械のセッティングを任されることもあり、求められている精度で加工できているかなどが気になってお腹が痛くなったりすることもあります。

性格上、一度不安になってしまうとずっと気になってしまう反面、細かいコミュニケーションをめんどくさがってしまうので、そのうちとんでもないミスを犯してしまう気がします。

今年はリカバリーできないレベルのやらかしをした記憶はありませんが、叱られることは多かったです。

ペン立てを製作していた時はかなりの台数余裕があったんですが、組み立て時に割ってしまったり、ベルトサンダーで削り過ぎて形を崩してしまったりで、納品数ギリギリになってしまったのが一番凹んだ記憶があります。

たくさんある製品を全て一定の品質で加工するというのが数物で難しい点だと感じました。また、それを逐一スタッフに確認するわけにもいかないので、自分の中で合格基準を設ける必要があります。

さらに言えば、早さも求められるわけでどういう風に段取りすると早く作業できるかにも心を砕く必要があります。

工房内は一定ではなく、その時によって配置が変化しています。塗装室が使えなくて、手作業場で塗装するみたいなことが平然と起きるので、毎回同じセッティングでできるわけではありません。

毎回スタッフに指摘されるたびに「そうすればよかったのかー」と感心しながら、次からは指摘されないように最適化を試みるようになりました。

こういったことの積み重ねで職人としての下地が形成されるんだろうと思います。

反省としては失敗するとメンタルに結構くるため、必要以上に疲れてしまいました。来年は健全なメンタルを手に入れて、ポジティブに受け入れられるようにしたいです。

講座

今年の技術講座では工房内の機械の使い方と手道具の仕込み、使い方を学びました。

機械は実習でも使い、セッティングもする機会も増えてきたのでそこまで苦手意識はないのですが、手道具は想像していた以上に難しかったです。

今でも満足できるレベルに鑿を研げていません。時間がある時には少しずつ研ぐようにしていますが、毎日研げているわけではありません。

こればっかりは経験を積むしかないと思うので、来年も粛々と研いでいきます。

幸い最初の頃よりは研げてきて、少しずつ理想系には近づいているので、モチベーションは維持できています。

また研ぐだけでなく、使う方もうまくなりたいので、手加工で製作した道具を作る時間を取るようしていきます。

鑿研ぎはまだ展望があるのですが、鉋の方はまだまだ未知の道具感が強いです。

こちらもどんどん触る機会を増やしていくのと、知らないことが多いので知識も増やしていきます。

鉋もいろんな種類があって、椅子の座面みたいな曲面を削る鉋とかもあるので、いろんな鉋を使ってみたいです。

最後に製作課題についてですが、来年は早速木箱の製作が始まります。

木箱が終わると、スツール、小抽斗、椅子と製作課題は進んでいきます。

自分がどういうものを作りたいかを考える良い機会なので、時間のあるうちにどういうことを試してみたいか考えて、スムーズに製作できるように段取りしていきます。

総括

時間があるうちは落ち着いて考えることができますが、なかなか日常生活ではやることに追われてこなすことに精一杯になってしまったなと反省してます。

気がつけば一年経ってしまったところがあるので、このままではあっさり卒業になってしまいかねないなと。

上で書いたようにやりたいことがてんこ盛りなので、来年は意識的に時間をとって取り組んでいきます。

反省点が多い一年でしたが、大きな一歩を踏み出せた挑戦の年でもあったので、振り返るといい一年になりました。

雑な振り返りでしたが、来年もいい一年にしていきます!

みなさま、よいお年を。

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